症例:自律神経失調症、不眠症、息苦しさ

子供のころから自律神経失調症があり、肩・腰のだるさに加えひどくなると呼吸がしずらくなる。

■ S・N様: 女性 32歳  職業:専業主婦   症例報告集に戻る 

問診検査

<問診>身内が大病を患っており、精神面、介護の疲労などから寝つきが悪く疲れが取れない。胃腸も調子が悪く、肩・腰の張りがずっと続いている。ひどい時は呼吸がしづらくなる。

 

<検査>首を下に向けると首から背中にかけて強い張り。骨盤は左に上がっており重心が右体重になりやすい。骨盤が左前に出る身体のねじれがあると同時に左骨盤が閉じ気味で動作テスト時の引っ掛かりを確認。


カルテより

<初回>自律神経のバランスが崩れる事により、不眠症になることが多いため副交感神経(リラックスする神経)を優位にたたす調整をする。肩、首のコリの原因となる筋肉疲労を軽減し張った筋肉を緩ます。

左に上がった骨盤を矯正。胃腸も弱く食欲があまりないため胃腸調整を行い、食欲を促す。胸椎の関節調整などを用い呼吸をしやすいようにし、息苦しくならないようにする施術をする。

だたしい姿勢の取り方のエクササイズに加え、生活習慣指導を行い初日を終える。

 

<2回目>初回施術後の夜はものすごくぐっすり寝れた、と喜びのお言葉をいただく。

初回同様に不眠解消の施術を行い、骨盤は少し左上がりに戻っているため矯正。胃腸調整に加え、肩、首のトリガーポイントをリリースしていく。

肩こり解消のエクササイズ指導

 

<3回目>今回も睡眠は良く取れたとご報告をいただく。息苦しさも今の所出ていない様子。肩こりは慢性的な蓄積疲労があるため完全ではないが楽になっている。全体的に症状が緩和しているため、施術の間隔を少し空けてみて、様子をみていくようにお話しする。

 

<4回目>1週間後 睡眠、息苦しさ、肩こり、胃腸は調子が良いご様子。骨盤も整っており、全体的に状態は上向いている。2週に一回は体のケアをしていきたいとご本人からの希望があり、治療は終了しメンテナンス施術に移行する。

 

 


コメント

自律神経失調症、不眠症の原因は心因性のストレスや生活習慣の乱れ、環境の変化などがあります。Sさんは子供の頃からということなので、元々持っている体質に原因があります。自律神経の調節機能が乱れやすい体質のタイプです。体力に自信がない虚弱体質の人や、低血圧の人に多く見られます。病院で検査をしても特に異常が見つからず、日常生活のストレスもあまり関係しません。
 このタイプの人は体質そのものに原因があります。体質を改善するために、食事、睡眠、運動、休息などの生活習慣を見直していくことがより重要になます。
 
                                                  東



「皆様の声」はこちらからご覧いただけます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です