症例:膝が痛くて正座ができない

50才台から膝が痛くなり始め、今は曲げると膝裏が痛くて正座が出来ない

■ M・T様: 女性 73歳  職業:主婦   症例報告集に戻る 

問診検査

<問診>日常生活や歩行などは問題ないが、正座をする時に膝の裏が痛く踵が付かない。整形外科では異常なし。マッサージなどいろいろ試したが効果なく知人の紹介で来院する。立ち上がり時も膝が痛くなり、しばらくすると楽になる。寝ている時にふくらはぎをつることがよくある。

正座をしようとすると膝裏の同じところが痛く最後まで曲がらない。習い事で茶道を習っていることもあり、正座が出来る様になり茶道を楽しんでいきたい。

旅行や登山が好きなので今後のことを考え、歩くのが苦痛になったりしないように予防していきたい。

登山

<検査>

今のところ歩行は支障がなく、長距離歩く事も可能。正座は途中まで出来るがお尻と踵との間が20㎝くらい空いている。これ以上曲げると両膝裏が痛くて出来ない状態。

膝裏の筋肉と太もも前面の緊張が強く、動きの検査時でも力が入ってしまい、動かすことへの恐怖心が強く、柔軟性が著しく低い。

左足に変形性膝関節症の兆候が出ており、O脚気味に変形し始めている。ただ、歩行時や階段の昇降時の痛みは出ていないため、今後の予防処置が必要。


カルテより

<初回>膝裏の痛みを軽減させることで、膝を曲げた時に起こる痛みの緩和調整を中心に施術。膝のねじれ、太もも前面の緊張を含め、脚全体の筋緊張を緩めていく。

施術後➡お尻と踵が付くようになり正座が出来る様になる。ただし、正座が出来るのは短時間のため、集中して長年の筋緊張と膝裏の痛みを緩和させていく必要があることを伝える。

<二回目>施術前に正座をしてもらうと、再び筋緊張が出ており、初回時程ではないが、お尻と踵の間に1~2㎝のすき間がある。膝裏の痛みは初回でかなり消失しているものの、太もも全体的に硬さがある状態。

初回と同じく膝調整を行い、膝のアライメントを整えながら、脚全体の筋緊張を和らげていく。

<三回目>施術前の検査では正座が出来るようになっている。ただ、長時間は出来ず5分過ぎると太ももが緊張しだし、きつくなる。膝裏の痛みはない模様。

<四回目以降>正座自体は出来る様になったが、より長く正座を続けられるように、継続的なケア、施術を行い、身体全体のメンテナンスを含めた調整に切り替えていく。同時に今は歩行時、階段の昇降などでの痛みはないが、

今後、変形性膝関節症などが進行する可能性があるため、予防を含めた調整を行う。

 

 


コメント

2か月目の施術時に15分の正座が可能となり、大変喜んでいられたのが凄く印象的でした。末永く趣味や仕事など活力に満ちた生活を送っていただくことが当院の目指すところですので、M・Tさんにも膝や腰が痛くて趣味を断念するようなことが無いように、今後も全力でサポートしていきたいと思っています。   東                   
          
                                                                           



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