症例 【 重度の寝違い 】

症例 【 重度の寝違い 】
Hさん 60才 女性 症状:重度の寝違い
問診・検査 <問診> 2 日前から首が左右曲がらず、痛みも大きい。仕事上、下向きでの長時間の作業が多く5 、6年前から痛みで眠れない時もある。
<検査>頚椎可動域テスト及び触診、頚椎全域に重度の筋肉の硬結がみられる。
一回目 頚椎はほとんど動かすことが出来ず、左右共に後ろに振り向く角度は
1°~5°(通常は90°)病院での検査は極度の寝違いと診断、湿布を貼るが効果がない様子。触診後、左右頚椎のトリガーポイントセラピー及び筋肉の緩和操作を重点的に行う。 又、PNFによる関節可動域制限の改善を行う。施術後可動域が 10°まで回復。
二回目 < 2 日目>まだ、頚椎の動きは悪く左右共に10°前後。左に振り向く動作よりも、右に動かす動作に痛みが走る様子。再び初回の施術方法で、筋肉の張りを重点的に取っていく。頚椎及び姿勢のエクササイズをアドバイス。
三回目 <5日目> 就寝時の痛みがかなり軽減され、仕事をしている時の姿勢も気をつけている。今回は関節の調整も試みてみたところ、頚椎の可動域が左が30°まで回復する。だだ、右の動きは15°とまだ悪い。
四回目 <一 週間後>左頚椎の可動域が75°と順調な回復。右頚椎は30°とまだ思わしくないが、仕事上左斜め下を見ての長時間の作業が多いことから、右頚椎の筋肉を 常時緊張させているため、回復が遅いものと思われる。だだ、痛みと動きがよくなったことから、H んからの喜びの声を聞きくことができ、スタッフとともに喜ぶ。
五回目 <10 日目>左頚椎75°右頚椎60°まで改善。就寝時も痛みが無く、楽になったようですが、仕事上の筋肉疲労が多きいため、定期的にケアをされるようアドバイス。10日に一回のペースで来院される。
総評 全身の筋肉の硬結はひどく、特に頚椎に関してはどちらか片方が回らなくなることは良くありますが、両方が回らなくなるといったケースは極まれなケースです。
毎日のデスクワークで筋肉疲労が蓄積されていたにも関わらず、ケアされずにこられたことが今回のような重度な症状になってしまったのでしょう。 一日の疲労をその日に取っていく、といった生活習慣が大切です。
(担当:東)