症例 【後遺症から来る左半身の疲れ】

症例 【後遺症から来る左半身の疲れ】
T・K様: 男性 56歳  職業:会社員
問診 14年前に患った脳内出血で左半身に後遺症が残り、現在も足を引きずって歩いている状態。絶えず左半身が重たく感じ、疲労感がある。
検査 ※左半身の稼動が制限されている為、1.左半身全般の筋肉が右半身より硬直している。 2.肩~背中~腰~大腿部までトリガーポイント(痛み・不快感の発生源)若しくは筋肉硬化が左半身に集中している。 3.左肩、左股関節の可動域が狭い。
カルテより 【初回】上記検診を基に左半身に集中している筋肉疲労を取り除くトリガーポイント療法を実施。施術後、患者様の疲労感や重たさは大幅に軽減された(辛さ・不快感10⇒3) 狭くなっている関節可動域は肩・脚モビリゼーションテクニックで関節可動域改善を狙い、今後は現時点よりも歩行時や動作時が滑らかな動きに近づけるように継続的に施術を続けていく旨を説明し、今回は以上とした。 【2回目】 初回から3日後に施術。左首・左肩を中心に凝りや張りを確認。体を滑らかに動かせない事やデスクワークが続いた事に因り筋肉疲労が発生しているものと推定した。 トリガーポイント療法、首・肩の関節操作、肩の可動域を改善させる施術を実施。全身に渡って前回同様筋肉疲労が未だある為、全身の筋肉弛緩も実施した。 【3回目】 前回から3日後に施術。患者様には今回違和感を感じる箇所が見当たらなかった。引き続き全身、特に左半身に重点を置きながら全身の筋肉弛緩、肩・股関節の可動域改善施術を実施した。 【4回目】 前回から5日後に施術。左肩に若干の違和感を感じていた為、違和感の発生源である筋肉硬結を弛緩する施術を実施。初回から患者様が感じられていた左半身の疲れや重たさは ここの所殆ど感じないとの事。体をメンテナンスすることが如何に重要かという事を痛感し理解されたとの事でした。 今後は疲労や痛みや不快感が発生する前に未然に防ぐための「予防メンテナンス」にシフトし、1週間に1回メンテナンスで来院される事でご理解頂きました。
コメント 14年前に脳内出血を患ってから今まで社会復帰や日常生活を難なく送られる為のリハビリや普段の努力が如何に困難で辛いものであったか患者様のお話を伺いある程度は推し量る事ができましたが・・・・この辛さは当該人にしか分からない熾烈なものであったのであろうと思います。現在患者様は左半身の不快感が無くなったものの、私の目から見ると未だ健常人よりは色々と不便な思いをされているのではないかと感じるところがあります。 今の状態よりも、更に患者様の左半身が滑らかに動くよう、これからも私の今の持ち得る力で尽力させて頂きたいと思います。