症例:酷い肩こり

終日肩こりが酷く、生活に支障が発生している。

■ R.H様: 女性 64歳  職業:会社員   症例報告集に戻る 

問診検査

10年以上前から度々肩こりの症状が発生していた。

ここ1ヵ月程前から肩こりの症状が悪化して普段の生活に支障をきたしている。

<検査>

1.主訴として両肩の痛みと不快感であった為、主訴である肩と関連性、連動性の高い首回りと背中回りを触診した。両肩は筋肉疲労が進んでおり硬化している。

2.問診時のR.H様の姿勢を同時に確認。顔から首にかけて肩より前に出ている(前傾姿勢)状態。前傾姿勢により、約5㎏ある頭を重さを首で支えている状態であり、首に過度の負担が掛かっている。

3.姿勢確認時に猫背も確認。猫背により背中の筋肉が常に張った状態で筋緊張と筋肉硬化が見受けられる。

<動作テスト>

1.顔を上に向けると首と両肩に痛みと張り

2.首を左右に傾けると両肩の筋肉が引っ張られる

3.首を左にねじると右肩の筋肉が張って首が回りきらない

 

 

 

 

 


カルテより

<初回施術>

1.筋肉疲労による硬化が進んでいる為、痛みと不快感が発生していると結論付け、肩・首・背中の筋肉を弛緩させる施術を実施。

2.猫背、前傾姿勢から来る筋肉疲労・硬化の進行を防ぐために姿勢矯正施術を実施。⇒R.Hさんはデスクワーク歴が20年以上と長く、今の猫背と前傾姿勢は長時間を経て形成されたものであり、一朝一夕では本来の正しい姿勢に戻りきらない。術後の姿勢チェックで改善は見られたものの、更なる継続的な改善が必要と判断しました。

<術後の動作確認>

1.術前、顔を上に向けると首と両肩に痛みと張り⇒痛みと張りはR.H様の感覚で半減以下となった。

2.術前、首を左右に傾けると両肩の筋肉が引っ張られる⇒引っ張られる感覚は殆ど感じられない。

3.術前、首を左にねじると右肩の筋肉が張って首が回りきらない⇒筋肉の張りが緩和され、左右の首の可動域がほぼ同じにまで改善。


コメント

初回の施術でR.H様の症状は改善が見られました。しかし今回の症状は長年をかけて形成されたものであり、今回改善されたとしても根本的な改善を行わないと症状が戻ってしまう可能性があります。
当面は根気よく通院して頂き、絶えず筋肉を本来の柔らかい状態に維持し続ける事が重要で、身体のプログラミング・言わば認識を「筋肉が固いのが本来の姿である」から「柔らかいのが本来の姿なんだ」へと改めてもらう事が大事なのです。



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